【A】桜並木
エフェリア（d11080）と

「わたしも。初めて」
目に映るのは薄暗い宵色と見事に咲いた桜の彩
憧れた光景に胸躍らせれば
ゆるり散策する足取りも軽く

宵闇に舞う桜吹雪はとても幻想的で
つい見惚れちゃう

夜の景色にエフェリアは其の侭溶けてしまいそう
でも此の光景は其れ位
儚くて美しい彼女に似合っていて
「ずっと眺めて居たいな」
綺麗と零す彼女に頷き
そんなことを思わずぽつり

エフェリアにも見惚れていたら
彼女の髪に絡む花弁が気に成った
そっと触れて丁重に桜を取り除き
彼女に見せよう
「エフィに似てる」

花弁を手渡し何故？と理由を問えど
きっと答えは返って来ない
秘密を纏った綺麗な彼女も神秘的な景色も
忘れられない大事な思い出